東南アジア
 ロマンチックなイタリアーノ 

とある宿の1階のカフェでロニのことを待っていたとき、一人の欧米人の男性が私に声をかけてきました。

「君は日本人?」

はいそうです。

「やっぱり。よかったら日本のことを少し教えてくれないかな?」

彼の名前はダンデ。イタリア人の35歳。
なんと10年間も旅をしていて、インドの後は東南アジアを周って日本にも行ってみたいとのこと。

日本に行く最安のルートやら物価やら日本円で1$はいくらかなど…
とにかくいろいろなことを聞かれました。

彼の考えていた日本へ入るルートは東南アジアを周ったあとに中国に入り、
そこから北朝鮮へそして韓国に入って日本に行くというルートでした。

北朝鮮??!!!!

本当に北朝鮮に行くの?と聞くと
「どうして?何か問題でもあるの?」

日本人だったら誰でも知っているような北朝鮮事情。
しかし、それは世界共通じゃないってことなのでしょうか。
私の中での北朝鮮はそんなに簡単に入れる国じゃないってことでしたけれども
それはあくまで日本人の話であって、もしかしたら…欧米人などはそんなに苦労もしないで入れるもの?それとも彼が何も知らないだけ?
その辺の事情など、私は分かりませんけれども、
とにかく彼に
「北朝鮮の何が問題なの?」
と聞かれてどう答えたらいいのかわかりませんでした。

話をそらして、どうして日本に行きたいのか聞くと

「5年前に日本人の女の子と一緒にフランスを半年間旅したんだ。その子に会いに行こうと思って」

へぇ〜なんか素敵な話だね

「日本に行く前に、彼女に電話をしたほうがいいかな?」

そりゃね。そうじゃなかったら彼女に会えないじゃん。

「でも彼女の住所は知ってるんだよ」
とその住所の書いてあるメモを見せてくれました。
なんとそこは私の住んでいる家からかなり近いところ!
いや〜…世間は狭いです。

でも、5年前の住所でしょ?
引越ししてるかもよ?

「大丈夫、マミーと一緒に住んでるって言ってたから」

そういう問題?
この5年間の間に何か連絡はしてないのか聞くと、彼の家に手紙は届くらいけれども、彼はその間家には帰ってないので手紙が届いてるのを母親から聞くだけだという話でした。
それで会いに行くなんてちょっと無謀というか…
本当に会えるか分からないじゃん。
やっぱり電話はしていったほうがいいよ。
と言うと

「日本人の女の子はサプライズは嫌いかな?
いきなり彼女の家まで行って彼女のことを驚かせたいんだ。」

!!!!!!

なんて…なんて素敵な話…
そんなこと私がされたら…

さすがイタリア人。
なんてロマンチストなの…
素敵…

彼は結局彼女に会えたのか。
ちゃんと出会えるように心から祈るばかりです。

このことを後でロニに話すと
「たぶん、彼女は結婚してるね」だって。
冷静〜