東南アジア
 負け犬で終わるな! 

スラターニ駅行きのバスを見送り、
コンビニのベンチで何もしないでただボーっとしていたとき、
ふと、反対側の歩道を見ると見覚えのある、顔が二つ。
あれ…あの人たちは…

彼らはここまできたミニバスの中で私の隣に座っていたフランス人の夫婦。
私はバスから降ろされたけれども、彼らはそのままバスの乗ったままでした。

そういえば、彼らはスラターニまでだって言ってたなぁ…。

旦那さんのほうが私のことに気付いたので、
思わず手を振ると道路を渡り私のところまで来てくれました。

「何してるの?君、たしかパンガン島に行くって言ってたよね?」
と聞かれたので、私はバスを降りてからのこと全てを彼らに話しました。

すると、
「NOoooooooooooooooo!!!!!!!!!
それで君はこのままバンコクに行くのかい?駄目だ!!!!」
といきなりシャウト!
その興奮ぶりにこっちがびっくり!

「いいかい?それだと君は負け犬だ!分かるかい?」
はいはい…わかってます。でもこれでも一生懸命戦ったつもり…

そして、奥さんと何か話し合いはじめました。

チケット代をいくら払ったのかと聞かれたので
600バーツということを伝えるとまた
「NOoooooooooooooooo!!!!!!!!!」
とシャウト。

「いいかい?僕たちはここまでのチケットを一人、220バーツで買ったんだ。220バーツだよ?君は600バーツも払ったということは380バーツも損をしてるんだよ?
その分を返してもらわないと駄目だ!」
と言っても、私のつたない英語力ではあの巨漢に勝つことは出来ないということを伝えると

「OK。じゃあ、僕たちが一緒に行って交渉してあげるよ。僕らに任せて!」

え?いいんですか?なんだか申し訳ないような…

そんなこと気にするな!と言われ、
彼らもチケットはスラターニまでしか買っていなかったものの、
本当は今日の夜にはパンガン島まで行くはずだったということを聞きました。

「ここに着いたのが、16時半よ?信じられないわ!」
奥さんもかなり怒っている様子。
この二人もここについた時間の遅れにかなりの不満を持っていたよう。

「私たち、あなたがバスを降りてから、フェリー乗り場まで行ったのよ?
そこでフェリーのチケットを持っていなかった私たちに、最終便だということで高額のチケット代を要求してきたの。だから、私たちはフェリーに乗るのをあきらめて夜中に出る小型の船で行くことにしたの。」

なにーーーーーーーーーーー!?

あの後、バスはちゃんとフェリー乗り場まで行っていたのなら、
私があのままバスに乗っていればちゃんと最終便には乗れたはず…
本当に何のために私はあの場所で降ろされたのか…

「買ったチケットは持ってる?」
と言われ、オフィスを出るときに巨漢から取り戻しておいたチケットを渡しました。
チケットには旅行会社の住所も乗ってます。
それを持って、3人でまたあの巨漢のもとへ。

待ってろ、巨漢!!!!

つづく…